幸せの扉

30代女子のブログです。美容とファッションのことを中心に、日ごとのことを書いています。

大方向転換な転職をした友達の話

転職って考えたことありますか?
わたし自身は、今の仕事でものすごく辞めたくなるような問題もないし、転職をするようなスキルもあまりないので考えたことないのですが、最近友達が転職しました。
その友達は32歳で、今まではアパレル系の会社に勤めていました。その会社を辞めたのが2年前だったんですよね。いつも辞めたい辞めたいと言ってたし、結婚する相手もいなかったので辞めるなら早い方がいいんじゃないかなあと思っていたのです。
わたしは基本的に人生相談が苦手で、下手なアドバイスで人生狂わせたくないと思うので、なんでも聞き役です。グッドリスナーであろうと思ってます。彼女は私の学生時代の友人です。家が近いのでわりとしょっちゅう会っていて、わたしは彼女の仕事の愚痴をただ聞いているだけだったのですが、彼女としては、聞いてもらえるだけで気持ちがすっきりするから助かると言って、わたしにはけっこう色々相談してきてくれていました。そんな彼女は会社の上司のライバル関係にちょっと巻き込まれてしまう感じで、上司の一人が辞めたあとで残った方の人が嫌がらせのようなことをし始めたので、とうとう退職しました。
それですぐに次の就職先を探すのかと思いきや、けっこう貯金があったのでワーキングホリデーに行きたいと言い出したんです。当時は30歳になる目前で、ワーホリに行けるのは最後のチャンスだからとニュージーランドに行くことにして、しばらくの準備期間のあとに旅立ちました。
Facebookで見る彼女の楽しそうな日々はわたしもかなりうらやましくなって、自分も逃避行したいような気がしましたが、なんとか現実に踏みとどまりました。私の場合、貯金もないし、英語も苦手だし、海外は本当に短期の旅行が一番と思っているので、単身で一年間も海外生活するなんていう勇気はないです。それにしても、彼女は楽しそうでした。語学学校に通って外国人の友達ができて一緒にレンタカーで旅行に行ったり。うーん。やっぱりちょっとうらやましいですね。
ところが、彼女が酪農のファームに働きに行くというのでまたびっくり。たしかにニュージーランドは羊とか農場が多いイメージですけど、そんな簡単に雇ってもらえるのかと。でも聞いてみれば、お給料は出ないかわりに食事と宿代がただになるというエクスチェンジというシステムでいろんな農場で働けるのだそうです。
その農場で彼女の人生は変わりました。酪農にはまってしまったんです。もともと癒されたいタイプというか、動物とかもふもふしたものが好きな子でしたけど、酪農ですからかわいいばかりじゃありませんよね。朝も早いです。一度、Facebookに電話を牛ふんの中に落としたけど死ななかったという衝撃的な報告があって、牛ふんのある生活も大変だけどしかしiPhone強いなあと思いました。
写真で見る景色がすごくきれいなんですよね。北海道みたいに広々としていて、空も牧草もみずみずしい色合いで。
結局、彼女はその農場で半年間も滞在しました。途中で旅行に出かけたけどまた気づいたらまた舞い戻っているという感じで。
そしてついに帰国の日がやってきて、わたしは1週間後に彼女に会いに行きました。さっそくパソコンでニュージーランドのフォトブックを作っていたので見せてもらうと、牛のグラビアみたいになってました。あらゆるアングルから撮ったかわいい牛たち・・。
そして就職はどうするのかなあと思っていたら、なんと、彼女は福井にある酪農家の求人を見つけさっさと荷物をまとめて酪農家になってしまいました。あんなにおしゃれな業界にいた人が、相当な方向転換なんですが、今のところ楽しくやっているみたいです。そんな彼女の姿を見て、自分に本当に向いているものなんて、やっぱりやってみなきゃわからないんだなあと思います。
わたしの人生も、どこかの地点で方向転換するのでしょうか?